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桂川館ホテルと

   猿橋名物「桃太郎もち」

 明治三六年の「中央本線」開通より遅れること十三年,「桂川館ホテル」は,大正五年に「猿橋驛」前において,「落合熊次郎」により創業しました。

 昭和の時代になり,富士急行線の開通とともに大月駅前に移転してしますが,長くの間多くの人々に愛されてきました。

​ 下の写真において,2階の廊下に写る和装に帽子姿のダンディな紳士が「落合熊次郎」翁です。

​ モダンな建物はもちろんのこと,女中さんや白衣のコックさん,自転車やポンプ,欄外にある「電話 猿橋十四番」の文字からも大正時代の人々の営みを感じることができる素敵な一枚です。

 この「桂川館ホテル」により,

大正時代に,中央本線「猿橋驛」において,

「桃太郎もち」が販売されていました。

 これは,現在確認ができている中で,桃太郎をモチーフにした最古の商品であるとも言われております。

 さらに,「桃太郎」の舞台が大月周辺であると,大正時代に広く一般に認識されていたことを示すものでもあります。

​ 当時のパッケージが現存するほか,大月市下和田の西室さんが専門の売り子をされていたそうです。

​ 餅の製造自体は「美濃屋」さんが行っていました。

​ 桂川館の現当主(昭和十八年生),当主のお姉さん(昭和十二年生)美濃屋さんのおばあ様,関係する人にお話を聞いてみました。しかし,残念ながら中身を覚えている人はおりませんでした。

​ 桃太郎伝説同様,「桃太郎もち」も私たちの想像を膨らませてくれます。幻の「桃太郎もち」・・・これを復活させるのがモモハナの第一弾プロジェクトです。

  パッケージには「桃太郎 ここらで伴を連れにけん 犬目,鳥澤,猿橋の宿」という江戸時代から伝わるといわれる桃太郎の狂歌が描かれ,桃太郎の舞台であることにより誕生した商品であることがわかります。

 商品の中身はどんなものだったのか?​​

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